~アットホームな中小企業が持つ魅力! ホワイト企業に転職しよう~
ブラックな職場環境から抜け出したい、もっと自分に合った会社で働きたい、と転職を考えておられる方は多いでしょう。転職先の条件として求めるものは、年収?ワークライフバランス?仕事のやりがい? 人それぞれ条件がいくつかあることでしょうが、実際に転職して感じる何よりも大切なことは、職場の環境、人間関係の良さです。
一日の大半を過ごす会社がアットホームであれば、あなたが仕事に求める条件が叶いやすい場所になります。具体的な労働条件だけでは見えないアットホームな職場、つまり、あなたにとっての「ホワイト企業」を見つけるポイントもご紹介します。
ブラック企業かホワイト企業かを大別する2つの理由
アットホームな職場への転職を考えるとき、まずはブラックな職場環境を避けることを考えるべきです。
ブラック企業とかホワイト企業という言葉が日常的に使われるようになりましたが、これがブラック企業、この条件だとホワイト企業、と具体的な労働条件だけでは見分けることができません。しかしそれでも、多くの労働者が「これはブラック企業だ」と感じる理由が大別して2つあります。
1つは残業時間の多さ、もう一つが会社内の人間関係が良くない、です。
ブラックの原因① 残業時間が多い
月間の総労働時間で考える
ブラック企業イコール残業時間が多い、とは誰もが思うブラックの理由の一つです。業種にもよりますが、やはり目安として月間の総労働時間が200時間を超えるのが常態化している会社は、現在の日本では残業時間が多いと言えます。
深夜残業が当たり前とか、休日出勤がしょっちゅう、という会社であれば、転職を考えたほうが良いと言えます。
プライベートな時間があるか
休日が予定通り取れるか、ということも重要です。土日休みと謳いながら、ほとんど毎週休日出勤をしなければならない、シフト勤務があまりに頻繁に変更されて自分が休日を取りたい時に取れない、という会社があります。
このような会社ですと、自分のプライベートな予定を入れられなくなり、友人や家族との予定の約束もできなくなってしまいます。
会社の同僚たちが休みをほとんど取らない会社では、自分だけ休日を取りづらいものです。会社の他の人たちもきちんと休日を取れているかどうかも大切な目安となります。
ブラックの原因② 人間関係が良くない
上司との関係が悪い
会社の人間関係が理由で転職する人は後を絶ちません。転職エージェントが転職者に聞くと、転職理由として様々な理由を挙げていますが、掘り下げてみると、圧倒的に職場の人間関係の悪さが原因となっています。
その中でも、上司や先輩、所属の部長、中小企業のオーナー社長といった、自分の上司や上役に当たる人たちとの人間関係に悩んで、メンタルに支障をきたしてしまって退職したという人たちを多く見てきました。
たとえ自分が苦しめられているのがその上司本人との関係だけだとしても、周囲はそれを見て見ぬふりをしたり、上役のパワハラまがいの言動を当然と思っているのであれば、そこにとどまっていても改善されることはないでしょう。周囲も暗黙でそれに同調しているような職場であれば、そこから逃げるほうが賢明です。
職場内の雰囲気が暗い
会社の社風、雰囲気も人間関係に大きく影響します。私語をまったく話さず業務連絡もすべてメールやPCのチャットで、という会社では、業務時間中に会社の人たちと会話をまったくしないという職場も増えています。
ちょっとした雑談やあいさつもないという職場の殺伐とした雰囲気に耐えきれずに退職したという人も多いのです。
アットホームな職場をさがすために
転職理由で圧倒的に多いのが、労働時間が多すぎることと職場の人間関係でした。人間関係に悩みを抱えながら毎日その場所に長くいなければいけないというのは苦痛以外のなにものでもありません。ということは、次に転職する際に意識するべき大切なことは、その会社がアットホームな職場かどうかです。
アットホームとは字のごとく、「まるで自宅にいるように居心地が良い環境」ということです。
自分がいる職場が雰囲気良く居心地が良いと思えるならば、毎日、少々長い時間会社の人たちと一緒に過ごしても、何の苦痛もありません。
転職サイトや求人票からアットホームな会社を探すポイントを紹介します。
求人情報から見えるポイントを的確に読み取ることができれば、あなたが望む職場環境を探しやすくなります。
求人のフレーズに騙されるな
ホワイト企業の見極め方① 求人広告
転職サイトに掲載されている求人広告を見ただけで、その会社がアットホームなホワイト企業かどうかを見極めるのは大変難しいですが、見極めるポイントがあります。
転職経験者なら経験がある方も多いと思いますが、求人広告では、「やりがいを感じ、給与も成果に応じて上がっていく成長企業だ」と感じるような、前向きな言葉ばかりが並んでいます。良い条件ばかり書かれているように見えますが、注意すべき点があるのです。
求人広告内でやたらと成果、やりがい、能力主義、成長という言葉が並んでいたら要注意です。
誰もが未経験からできると謳いながら、年代別の年収例がやたらと高い、というのは相反しています。成果主義が強いことの裏返しとも言えるのです。アットホームな会社は、求人広告でやりがい・成果を強く謳うことはありません。
ホワイト企業の見極め方② 社長の言葉
転職サイトの求人広告では、ベンチャー企業や中小企業の社長のあいさつもよく掲載されています。その社長のポリシーや会社の理念などをよく読むことで、その会社がアットホームな会社か、厳しい成果主義的な会社か、が見えてくることがあります。
あまりにもやりがい、成功、成長、向上心、犠牲の精神、自己実現などという文言が多いようなら危険な可能性があります。
社長の熱い思いは素晴らしいですが、それを社員に精神論で強いるのは別の話だからです。
ホワイト企業の見極め方③ 求人票
ハローワークに掲載される求人票では、具体的に福利厚生や給与の額、勤務場所、業務内容などが明記されるため、転職サイトの求人広告より誇大表現は少ないです。
しかし求人票には、企業が本当に必要としている求人の性別や年齢を記載できないため、かえって誰でもOKというような認識を与えてしまいがちで、その会社がアットホームなホワイト企業かどうかを見極めるのは困難です。
見るべきポイントは、その会社(勤務地の営業所や工場など)の男女の人数、正社員とパート勤務者の人数などです。あまりに女性が少ない、正社員は男性だけ、などという会社は要注意です。
給与額も、いくらからいくらまでという幅が大きすぎるのも要注意です。年齢や経験を考慮すると言いつつ結局は一番低い給与を提示され、その後の成果を見てから、とされる可能性が高いからです。
基本給にみなし残業時間が含まれている場合も多いですが、そのみなし月間残業時間に注意しましょう。
そしてブラックかホワイトか見極めやすいのは、管轄のハローワークでしょっちゅう求人を出しているかどうか、です。いつも求人を出しているということはその会社の離職率が高いことの現れですから、とてもホワイト企業とは言えません。ハローワークの担当者に、率直に聞いてみることです。
アットホームな職場が持つ魅力
ホワイト企業の魅力① 職場の人間関係が良い
人間関係が良い職場というのは、ひんぱんな異動や転勤がなく、極端な個人主義ではありません。すると働く人たちにとってそこはアットホームな環境になってきます。
穏やかで居心地の良い場所ですから、なんといっても、会社で働くうえでストレスを感じません。
仕事上のストレスのほとんどは人間関係から生じると言われています。その人間関係がギスギスしていなければ、毎日どれほど穏やかに過ごせることでしょうか。
ホワイト企業の魅力② 仕事が嫌でなくなる
人間関係のストレスがなければ、あなたは毎日会社へ行くのが嫌でなくなります。すると自分の仕事自体も嫌ではなくなります。仕事が嫌でなければ、多少の残業も苦痛ではなくなりますし、何か困難があっても乗り越えようとする気持ちになってきます。
また、社内が良い人間関係であれば職場全体で協力し合えます。
ホワイト企業の魅力③ 仕事にやりがいを感じる
あなたが仕事を好きになってくると、さらに努力しようという気持ちになり自己研鑽に励むことができます。
チームでの仕事でも和気あいあいと取り組め、先輩や上司から学ぶこともできます。そのように前向きになればなるほど、仕事にやりがいを感じ、楽しくなってきます。
ホワイト企業の魅力④ 成長しステップアップできる
あなたが自分の仕事に誇りを持ち、楽しく成長していることを感じられるようになると、ますますステップアップできます。職場がアットホームで同僚や先輩後輩とも良い関係ならば、ともに切磋琢磨したり励まし合ったり、助け合える関係を構築できています。
あなたも会社も成長していくことができる環境なのです。
ホワイト企業の魅力⑤ 自己肯定感が上がる
人間関係が良好で仕事が楽しく日々の成長を感じられる日々ならば、自己肯定感が上がります。すると自分に自信が持てます。アットホームな場所にいることで、あなたは自分らしくいられるのです。
アットホームな職場に転職するメリット
ホワイト企業のメリット① プライベートが充実する
残業時間が少ない、休日出勤が少ないという環境には物理的な面のメリットがあります。その最たるものがプライベートの充実です。
人間関係が良い職場であれば、さらに有給休暇も取りやすいものです。休みをきちんと取れる環境であれば、友人・家族との時間が取れますし、趣味に時間を充てることもできます。
ホワイト企業のメリット② 友人や家族との関係が良くなる
自分のプライベートな時間が確保できれば、友達との交流、家族との時間、趣味仲間と遊ぶ、など、仕事以外の人間関係がますます良好になります。ワークライフバランスが良くなっていきます。
ホワイト企業のメリット③ 収入が上がる可能性がある
転職そのこと自体で、以前より給料の高い会社に転職することも可能ですが、それとは別に、収入が増えていく可能性があります。時間に余裕がある会社員であれば、資格取得などの自己啓発に時間を充てることもできます。
資格手当で収入が上がる、資格取得でさらに上の仕事を任される、昇進できる、ということにつながります。
また、休みの日に副業をすることもできます。副業で収入を増やすことも可能になるのです。
ホワイト企業のメリット④ 健康になる
仕事とプライベートのバランスの取れた生活や良好な人間関係は、心身にとても良い影響を与えます。ブラック企業で働きすぎて身体を壊す、パワハラでメンタルを壊すということから解放され、心も体も健やかでいられます。
まとめ
転職に際して、求人情報からブラック企業を避けられるように注意するポイント、そしてホワイト企業に転職することのメリットをご紹介してきましたが、いかがでしたか?
一日の大半を過ごす職場であり、一度入社したら長く務める会社を選ぶ重要な転職活動です。
自分にとって居心地が良いと思える会社でなければ、どんなに理想や目標を高く掲げても長続きできるものではありません。自分が自分らしくいられ、心が安定していられる場所、それがアットホームな職場なのです。
名の通った大企業だからとか、年収が高い、ということを会社を決める条件に求めがちですが、あなたの知らない中小企業のなかには、アットホームで働きやすい会社がいくつも存在します。
やりがいも自己実現も収入アップも、すべては、あなたにとってのホワイト企業でなければ実現できません。
あなたが毎日心身を健やかにいられることこそが何よりも大切です。
ぜひ、ご自身にとって居心地が良いなと思える会社を選んでください。
よま