【運が良い人】運が良い人になりたいのになれない?
毎日の生活のなかで、「あぁ、運が良かったー」とか「うわっ ツイてない!」とか、ちょっとしたことでも感じるものですね。
電車に乗ろうと駅に着いたら、数分前に事故などで不通なってしまって何十分も構内で待たされたとか。
時間がなくて慌てているときに限って、出かける間際に面倒な電話がかかってきて手間取ってしまったとか。
些細なことでも、挙げればキリがないほど、私たちは普段から無意識のうちに、運が良い運が悪いといった気持ちを感じたり、つい口にしたりしています。
ちょっとしたことならまだしも、人生の岐路での大事な判断のときや、就職転職、引っ越しなど、大きな環境の変化のときにも、そのことがあとあと良い方向へ行くと「運が良い人だ」と言われ、逆にその時に苦労したりしているのを見て「あの人は運が悪かった」と言われることがあります。
もちろん、本人の実力や努力を抜きにすべてが運・不運で分けて片付けられることではない、という前提ですが、でも、「運」というものがあるのは事実ですよね。
そもそも「運が良い、悪い」とは何を指すのでしょうか?
そして「運」を理解できたとして、では運が良い人になるには、どうしたら良いのでしょうか。
ちまたにあふれる多くの情報で、同じようなことを何度も聞いていますよね。
たくさんの本や動画で何度も見たり聞いたりして、知り得たことを少しは実践したりしてきたはずです。
その中には、人生が一変して、運よく成功した、幸せになった、という人もいますが、ほとんどの人がさほど変わっていないのが現実なのではないでしょうか。
「本を読んでトイレ掃除してるけど、でも、運が良い人になんてなれないんですけど!」
というような方に、少しでも腑に落ちていただけたらいいなと思います。
【運が良い・悪い】は誰もが知りたいこと
昨今は「スピリチュアルブーム」で、「運が良くなる方法」とか「引き寄せの法則」に関連した本や動画は大人気です。
女性はもともと占い好きなのもあって「パワースポット」「パワーストーン」「エンジェルナンバー」などに詳しい人も多いですよね。
かくいう私も、数年前にスピリチュアルにはまり、片っ端からエンジェルナンバーの意味とか、どの石にどんな効力があるのかとパワーストーンを調べまくった時期があります。
占いにも、結構な金額を投じてしまったときもあります。
なのでスピリチュアルについては相当な知識(迷信的なものも含めて)があります。
また最近は、ビジネススキルや自己成長、資産形成のための話題を取り上げる「ビジネス系ユーチューバー」の人気が上がる一方です。
そのようなビジネス系の方の話のなかにも、ビジネスや起業というなかで「運を引き寄せるには」という話題をよく話す人もいます。
私は、このような「ビジネス・起業・副業・転職」や自己投資などのステップアップ的な話が昔から大好きで、ナポレオン・ヒルの全40巻セットを大金を出して30代のころに買い揃えたくらいです。
別のブログでも話していますが、私は自己投資とか資格取得、株式などへの投資には、20代のころから興味があり、いろいろやってきました。
そんな今までの知識と、アラフィフの長い人生経験、そのなかには7回にもおよぶ転職経験と17回の引っ越し、結婚離婚、などで失敗したことも上手くチャンスをつかんだこともあり、それで学んだ「運が良いとはどういうことか」「運をつかむにはどういう行動をしたらいいか」を日々の実践方法としてお伝えします。
【運が良い人・運が悪い人】とはどういう人か
運が良い人・運が悪い人とはどういう人のことを言うのか、ズバリ!結論から言います。
『運が良い人』とは、自分のことを強運の持ち主だと思っている人のことです。
『運が悪い人』というのは、自分のことを運が悪い人間だと思っている人のことです。
「長い前置きを書いておいて、なんだ、その結論は!」と言われそうですが、まったくもってその通りなので、事実を言いました。
「運」というものは、「はい、これが運ですよ」と人に見せられるものではないし、自分と自分以外の人では、同じ事象があっても、それを同じ「運」だと思わないですよね。
ある事象を、自分が運が良いと思うなら運が良いのであって、そのことを運が悪いと感じるのなら、運が悪いのです。
だから、自分が自分で運が良いと思っている人が「運が良い人」になるということです。
自分が強運だと思っている人には、本当に運よくチャンスを掴んだり、その願っていることが引き寄せられたりするのです。
ただ、ひとつだけどうしてもわかっておいてほしいのは、少し『タイムラグ』があるということです。
屁理屈をこねくり回しているだけだと言われそうですので、私の具体例をあげていきます。
【運が良い人】転職の面接で成功
運が良い人|私は生まれながらに強運だと信じている
私の過去の実例です。
その当時、地方に住んでいたアラフィフの私は、どうしても東京でもう一度挑戦したいと思っていました。
転職サイトいくつかに登録し、自分の「Web履歴書」「職務経歴書」を記入し、希望条件などを登録しておきました。
するとその転職サイトのひとつから「あなたにおすすめの企業」として自分の希望に合った企業を羅列してメールで送られてきました。
あのような「あなたにおすすめの企業」は、条件的にもまったくおすすめにもならないことも多く、また転職サイトの自動配信で勧められただけで、実際の企業からのスカウトでもなんでもない、というのは転職サイト利用者ならだれでも知っているでしょう。
余談ですが、転職サイトと転職エージェントは違います。
転職エージェントなら、エージェントが希望に合った会社を紹介してくれますが、転職サイトは、自分で必死にエントリーしていくしかないのです。
私はエリートコースを歩んできた人間でもないし、転職回数の多いアラフィフです。
そんななかに、自分の希望職種、年収、勤務地などがピッタリの企業が載っていました。
急成長中のベンチャー企業で、職種はまさしく自分のやってきた職種。
ネックは年齢だけ。
すでに年齢が高かった私は、望みが薄いのは承知で即エントリーしました。
すると、なんと運よくWeb書類選考が通りました。
同時に何社にもエントリーしていたのですが、この会社がいちばん行きたいと思った第一希望の会社だったのです。
当時、地方に住んでいた私は、この東京の企業の面接に行くために丸一日を要しました。
私は「この会社に入りたい」の思いが強かったのか、なんの根拠もなく「たぶんいけるのではないか」と感じていました。
というのは、面接日を先方から示されたときに、このとき私は別の仕事をしていたのですが、ちょうど休みの日だったからです。
面接日が○月○日とメール連絡があったとき「あ、ちょうど私の休みの日だからいろいろ調整しなくて良かった」と、『ツイてるな』と感じました。
この面接のためにスーツを新調し、意を決して面接に行きました。
この時点で私は、3つ、自分のことを「運がいい」と思っています。
- その時点で第一希望の会社だったこと
- 年齢がいちばんのネックだったのにWebでの1次選考が通ったこと
- 面接日がちょうど休みの日だったこと
私は実年齢より10歳は若く見られる、と自分で思い込んでいます。
だから、実年齢を書いた履歴書で選考が通ったのなら、あとは積極性とかコミュニケーションでなんとかなるだろうと自信がありました。
面接には、地方から東京へ行くので、どうしても1日かかるのに、ちょうど休みの日だったので、そのときに働いていた会社に何の支障もありませんでした。
何かしようとするときに、とんとん拍子で事が進むのは、そのまま行動して良い、という暗示ですから。
こういう小さなツキは大事です。
私は生まれ持って運が良い人間だと自分で信じて、面接に臨めました。
運が良い人|面接は失敗 そのあとの大逆転劇
新調したスーツで意気込んで面接に行くと、なんと、面接をしてくれる予定の人が不在で、私より一回りは年下に見える女性が面接対応することになりました。
そのとき「え?面接者が不在って、運が悪い!」と思ってしまいました。
一瞬のそういう思いが出てしまったのか、面接では自己アピールもほとんどできず、聞かれたことを答えただけで終わってしまいました。
自分よりパッと見で一回りほど若く見える女性に対し、積極性とか自分のアピールなんて、同性ゆえにとてもやりづらくて、できなかったのです。
「一次面接の合格者には、二次面接として社長面接がありますので、もう一度東京まで来ていただくことになりますが、よろしいですか?1週間以内に結果を連絡します」
女性面接官の言葉を、たぶんダメだろうと虚しく聞きながらその会社を後にしました。
私は、電車を使わず安い高速バスを利用したので、帰りの高速バスの乗り場まで戻ってきていました。
「もっと面接にも時間がかかるだろうし、面接が終わったら、せっかく東京に来たんだし少しショッピングしてから帰ろう」と能天気に思っていたので、帰りの高速バスの予約時間まで、まだまだ時間がありました。
ですが、面接が失敗に終わったと落ち込んだ私は、買い物などする気にもなれず、高速バスの予約時間を2時間早めるためにチケット売り場の窓口の列に並んでいました。
そのときです!
携帯電話の着信音が鳴り、取り出してみると、東京03の番号からの電話!
登録されていない番号からなので、どこからかまったくわからず、かといって、03の番号なら、どこかの会社からだから変な電話じゃないだろうと思い、窓口の列で並んだまま電話に出ました。
「社長が面接の時間が取れたので、今からでも良ければ面接をしたいとのことです。戻ってこられますか?」
なんと、つい30分ほど前まで面接をしてもらった女性からの電話でした。
「もちろん、すぐに御社に戻れます!」と私は即答しました。
『あぁ、なんてツイてる! あと少しこの電話が遅くて高速バスに乗ってしまっていたらどうにもならなかった』と心から思いました。
バスの予約を2時間早めて変更して乗ろうとしていたバスは、あと10分後に出るところだったのです。
その面接女性いわく、面接官ではない自分が面接をしたので、上司ではなくすぐに社長に連絡を入れたとのこと。
まだ大きくないベンチャー企業ならではの強いリーダーシップとカリスマ性のある30代の社長なので、ワンマンなのでしょう。
しかも、その社長のご自宅が、今私がいる駅からわずか3つ先の駅ということで、会社に戻ってもらうより「社長の自宅で面接するほうが時間がかからないから、社長宅へ」というあり得ないような事態になりました。
「社長のご自宅に私一人で伺っていいのでしょうか?」と、住所もわからないまま聞きました。
面接をしてくれた女性が、社長宅の最寄り駅まで来て、私と一緒に社長宅へ行ってくれることになり、私もその最寄り駅に向かい、落ち合うことになりました。
さっきまで面接をしてもらっていた、自分より一回りも若い女性と、まるで同僚のように改札口で待ち合わせ、駅近くにある高級タワーマンションの社長宅へ向かうのは、なんとも不思議な感覚でした。
運が良い人|面接で「あなたは運が良いですか」と聞かれる
駅から数分の高級タワーマンションは、ホテルのロビーかと思うほどゴージャスで重厚で、入り口にはコンシェルジュがいました。
扉のむこうにまた扉、という二重の入り口で警備が厳しく、広いロビーからエレベーター乗り場に行くまでの距離に吹き抜けの中庭まであるという、これがいわゆるセレブの住む高級タワマンなのかと圧倒されました。
はっきり記憶にはないのですが、30数階だったかと思います。
圧倒されつつも、今から社長面接を受けるのだと、手に力が入っていました。
社長は、さすが成長中のベンチャーの社長だけあって、自己主張が強いカリスマのある若手社長でした。
面接内容は、だいたいよく聞かれることをいくつか聞かれましたが、私になにか聞くよりも、社長がビジョンや自分の思いを熱く語っていて、よく「そうは思わないか?」と聞かれました。
「あなたは運が良いですか?」
履歴書と職務経歴書をざっと見てから、その社長が私に聞きました。
「はい!私は強運の持ち主です。なぜなら、今ここで社長と面接させていただいているからです」
自分でもおどろくほど、即答で笑顔でこう答えました。
横にいる女性との面接と、そのあとの経緯で、なぜか社長の高級マンション宅で面接を受けている流れは、まさしく奇跡でした。
その若い社長も、このあと会食で出かける着替えのために自宅に戻ってきた1時間足らずの時間で、その時間だけ空いているからと、私の面接をしてくださったのです。
「で、いつから来られますか?」と社長にいわれたとき、心の中で確信しました。
「これは内定をいただけるな、受かった」と。
【運が良い人】自分が運が良いと思っている人を、人は受け入れる
私は1週間後に内定の連絡をいただき、その1か月後に引っ越して転職しました。
アラフィフの地方在住の女性が、東京のベンチャー企業に転職できたのです。
収入も、都市部の同世代の男性と比べれば多いとはとても言えませんが、地方の会社員の平均収入よりはかなり上になりました。
女性の平均年収で見れば、ありがたいことにずっと上です。
なぜ、この社長は「あなたは運が良いですか?」と聞いたのか。
この若手社長は、松下電器(現パナソニック)の創業者、松下幸之助氏を尊敬しており、松下氏の著書を読んでいました。
もちろん松下氏の本だけではなく、ビジネス成功者や宗教家、過去の偉人、現在の成功哲学本も含め、かなりの読書家の方のようでした。
松下幸之助氏は、面接で必ず「あなたは運が良いか」と聞いたそうです。
そして、それに対して即答で「運が良いです」と答えた人は採用し、すこしでも躊躇していたり、運が良くないと答えた人は不採用にしていた、というのは有名な話です。
私もこの手の本は読んでいたので、松下氏のこの逸話も知っていました。
ですが私は、転職面接のハウツーの模範解答として「私は運が良い」と答えたのではありません。
私はいつも「私って強運の持ち主なんだよね~」「私は運がいいから~」というのが口癖です。
また別の機会に記事にしたいと思いますが、私は本当に生まれながらに超強運の持ち主なのです。
私は超未熟児で生まれ、当時の医療では、生きられないからすぐに死ぬだろう、生きられても未発達すぎて1年ほど小学校の入学を遅らせなければ普通の子と同じには出来ない、と医師に言われた子だったのです。
ほかにも多々ありますが、いろいろな偶然が重なり、助かった命でした。
私は子どものころから母親に言われてきました。
「あなたは強運なんだよ。数か月後元気に生き残ったとき、お医者さんが『この子はなんて強運な子だ。お母さん、この子はすごい運の持ち主ですから楽しみにして育ててください』と言っていた」と。
だから私は、辛いこと悲しいことがあっても、失敗したりしても、そのときには落ち込んだり悲しかったりしますが、わりとすぐに「でもなんとかなる」「大丈夫」「次はうまくいく」と思える人間になりました。
引きずらない、悩みがあってもすぐにどうでもよく思えるタイプです。
周囲には「打たれ強い」とよく言われます(笑)
つまり私は、運が良いことばかり起こって楽な人生だから運が良いと思っているのはなく、良いことも悪いことも起きるけれど、全部「私は運が良いからなんとかなるわ」と思えているというだけなのです。
なので、口癖で「私が運が良い」といつも言える。すると本当に、ちょっと良いことが起きたり、チャンスをつかめたり、この面接のときのような即答ができるのです。
そうすると、他人から見ると、あの人はいつも運が良い、と思われます。
実際、私は友人たちによく、運がいいね、と言われます。
当然ながら、人は「運が良い人」と一緒にいたいと思い、「運が悪い人」とは関わりたくないと思うものなのです。
ところで、あなたは運が良いですか?
よま