インターネット中に突然、大音量の警告音と女性の声のアナウンス!
- 「サポート詐欺」に引っかかってしまった私の体験を語ります
- 【サポート詐欺 注意喚起】サポート詐欺とはこのようなもの
- 【サポート詐欺 注意喚起】サポート詐欺に遭う仕組み
- PC画面から「マイクロソフトセキュリティアラーム」詐欺に遭う時とは
- 「マイクロソフトセキュリティアラーム」に引っかかってしまう流れ
- 対処① PCから警告音と女性の声のアナウンスが流れ続けていて消せないとき
- 対処② 表示された電話番号に電話をしてしまった
- 対処③ 電話で指示されたとおりにキーボードから入力してしまい、遠隔操作アプリがダウンロードされてしまった
- 対処④ 表示されたサポート金額を支払ってしまった
- 対処⑤ プリペイドカードをハサミで切ってしまった
- 対処⑥ 住所・氏名・電話番号を教えてしまった
- 対処⑦ 自分の顔をカメラ機能で見られてしまった
- 対処⑧ クレジットカードやデビットカードの番号を教えてしまった
- 対処⑨ その他 キャッシュレスの電子決済など
- 被害状況を警察署に連絡する
- 警察の指示に従い、状況によって被害届を出す
- 個人情報の自己防衛のためにやっておくこと
- 【サポート詐欺】被害者を増やさないためにできること
「サポート詐欺」に引っかかってしまった私の体験を語ります
パソコンでインターネットの画面を見ていたら、突然、大音量の警告音が鳴りだし、女性の声で警告のアナウンスが流れる!
これが私が引っかかってしまった「マイクロソフトセキュリティアラーム」という詐欺の始まりです。
ウィンドウズ10のPCでインターネット中の突然の出来事でした。
ビー ビー ビーという大音量の警告音とともに、『マイクロソフトサポート』だという女性の声で「このPCはウイルスに感染し、このままだとこのウイルスによってPC内の情報がハッカーに流出してしまう、そのままにしておくとマイクロソフトは当社のネットワークがさらにダメージを受けないよう、あなたのパソコンを無効にする」というような内容を繰り返しくり返しアナウンスされました。
「ウイルスによりセキュリティが脅かされているので、表示されたウインドウ画面を閉じることなく、記載の電話番号に必ず電話をするように」と言われました。
私は鳴り響く音に冷静さを失い、PCがウイルス感染したと信じ込み、はやくウイルス除去をしてもらいたくて電話をかけてしまいました。
家族がいればすぐに呼ぶこともできますが、1人でしたから。
その時点からは詐欺グループの言われるがまま。提示された金額をそのまま支払ってしまうという大失敗に引き込まれていってしまいました。
このブログを読まれているあなたは、私と同様にこの「マイクロソフトセキュリティアラーム」の警告詐欺に遭ってしまって、ここにたどり着いたのでしょうか?
もし「警告音が鳴りやまない」「電話をかけてしまった」「電話をかけただけでなく、お金を支払ってしまった」「さらに要求された」「個人情報を知られてしまって不安だ」等、困っている状態であれば、ぜひこのブログをお読みください。
私は自分の詐欺被害の体験談として、詐欺の手口、どのようにお金を払ってしまったのか、そして、支払ってしまった金額を取り戻した方法をここに説明します。
私の失敗を、一人でもこのような被害に遭うことのないように活かすべきだと心から思ったからです。
「マイクロソフトセキュリティアラーム詐欺」に遭う前に、1人でも多くの方が、事前にこのようなことがどう起こるのかを少しでも知っていたら、似たような事象が起きたときに、焦って詐欺集団の言われるがままに被害に遭ってしまうということなく、冷静に対処できると思います。
また、すでに何らかの行動をしてしまったとして、不安のなかでこのブログを読まれているとしたら、今からでもできる対処方法として役立てていただけたら幸いです。
落ち着いて、今の置かれた状況から何をすべきか、何をすべきでないのか、を判断する材料にしてください。
自分の情けない恥さらしですが、詐欺の経緯の詳細をお話することで、未然に防ぐことが出来たらと願っています。
サポート詐欺とは
【サポート詐欺 注意喚起】サポート詐欺とはこのようなもの
パソコンからインターネットに接続中に突然「あなたのパソコンがウイルスに感染した」などという内容の画面が表示されたり、アナウンスされたりする・・・そして、そのウイルス除去をサポートするように見せかけて電話をさせて金銭をだまし取る。
このような詐欺のことを「サポート詐欺」といいます。
「ウイルスに感染しているので、表示された電話番号に電話をかけてください」などとポップアップ画面に表示させ、大きな警告音を鳴り響かせて危機感をあおります。
表示されたウィンドウを閉じようとクリックしても閉じず、音は鳴りやまなず、警告アナウンスも繰り返されるため、とにかく対処してもらいたいと焦って電話をかけてきた人に、電話に出た詐欺グループは、最初はいかにもサポートするかのように話してきます。
いかにもサポートとして操作を教えるかのように指示しながら、お金の支払いを要求して金銭をだまし取る詐欺なのです。
この「サポート詐欺」が巧妙で悪質なのは、サポートセンターに電話していると思い込んでいるため、言われるがまま自らがキーボードから入力してしまい、その時点で自分のPC操作が自分ではどうにもできない状態になってしまうという点です。
最初にお伝えします!
どんなに警告音が鳴りやまずとも「絶対に電話をかけてはいけない」
まずはこのことを覚えておいてください。
そして、とにかくパソコンの電源をそのまま強制的に切ってしまうことです。
【サポート詐欺 注意喚起】サポート詐欺に遭う仕組み
「マイクロソフトセキュリティアラーム詐欺」だけでなく、同様の「サポート詐欺」と言われる詐欺にどのように遭ってしまうのか、流れを簡単に説明します。
①インターネット閲覧中に、いきなりウイルス感染を警告するポップアップ画面が出現する。 警告音声が流れたり、アナウンスが流れたりする。
②音声による警告、見せかけ上で画面を操作不能にさせ、ボックスウインドウやポップアップなどに、サポート先の電話番号が表示される。
③大音量の警告音のほか、化け文字だらけのウインドウが表示されることもあり、視覚と聴覚から不安をあおり、表示された番号への電話を促すアナウンスが繰り返される。
④電話をかけると、サポートを名乗る人物(詐欺グループで外国人の片言であることが多い)から、ウイルスの駆除を名目に「遠隔操作ソフト」のインストールを勧められ、遠隔操作されてしまう。
⑤自分のPCが詐欺グループにより自在に操作され、言いなりになるしかない状況に追い込まれる。
⑥ウイルスの状況を調べる、または除去するという理由で、そのサポート料を要求される。
⑦自分のPCがウイルス感染してしまったと思いこまされ、PCを遠隔操作されているのでどうにもできず、重要データを盗まれるのが怖くなってお金を払ってしまう。
おおよそこのような流れで金銭を要求してきます。
私もそうでしたが、被害に遭った人たちはこの時点で、自分のPCから重要な情報が洩れてしまう事が恐怖となり、個人情報を含めた大事なデータが漏洩されないようにと急ぐ気持ちで支払いに応じてしまうのです。
「マイクロソフトセキュリティアラーム」とは
PC画面から「マイクロソフトセキュリティアラーム」詐欺に遭う時とは
「マイクロソフトセキュリティアラーム」とは「サポート詐欺」のひとつで、似たような手法の詐欺は以前からあったようです。
名称のとおり「マイクロソフト」のウィンドウズPCでンターネットを閲覧中に発生し、女性の声で「マイクロソフトセキュリティアラーム」とアナウンスされます。
私の場合は、Yahoo!のトップ画面から、ある女優の画像を検索していてマイクロソフトセキュリティアラーム」が突然発生しました。
つまり、有料サイトを閲覧していた、とか個人の怪しいサイトを見ていたというわけではないのです。
いつもと同じようにいつもと同じような画面を、ただ何も変わったことをしたわけでもなく、検索したり画像を見たりしていただけの時です。
有料サイトや個人サイトを見なければ安心というわけではありません。
Yahoo!などの広告枠を購入した形で仕込まれているので、これ自体は「広告」と同じように出てくるもので、ウイルスではありません。
いつでも、だれもが、インターネットを利用中にこのようなアラームが鳴り響くことがあると肝に銘じておいていただきたいと思います。
「マイクロソフトセキュリティアラーム」に引っかかってしまう流れ
インタネット閲覧中に、ビー ビー ビー と警告音が突然鳴り出すと同時に、以下のようなアナウンスが女性の声でくり返し流れてきます。
「マイクロソフトセキュリティアラーム エラーナンバー DW6VD36
あなたのパソコンは「ダイニーバンク・トロイヤ」に感染しています。
このウイルスは、クレジットカード情報、Facebookのパスワード、その他の個人情報を、リモートIPアドレスを通してハッカーに送信します。
フリーダイヤルで今すぐ当社にお電話ください。
我々のマイクロソフトサポートエンジニアが、お電話でウイルスの削除方法をお教えします。
お電話される前にこのページを閉じた場合、我々は当社のネットワークがさらにダメージを受けないよう、パソコンを無効にし、サイバーセキュリティにレポートします」
私の場合も「エラーナンバーDW6VD36」と言われ、意味も分からずメモしてしまいました。「ダイニーバンク・トロイヤ」なのか「第2バンク・トロイ」なのか、このような文言を言っていました。
「トロイの木馬」というウイルスがありますが、それに似せているのかもしれません。
この段階で、これが詐欺と気づけたなら良かったのですが、このような「サポート詐欺」の存在を知らなければ、ここでこれが詐欺だと気づくのは困難だと思います。
電話番号が記載されたウインドウが表示されます。
フリーダイヤルと言いながら、私の場合は03から始まる東京の電話番号でした。
050のものもありますし、0120のものもあります。03以外もあるのではと思います。
信じ込んでしまった私がその番号に電話をすると、外国人女性がたどたどしい日本語で話してきました。
外国人の詐欺グループと思われますが複数人はいるようです。どの国の人かまではわかりませんが、私はなんとなくインド系なのかなと感じました。
というのは私は「マイクロソフト社などアメリカの企業はサポートのコールセンターを人件費が安くて英語が話せる国(インド、フィリピンなど)に持っていてアウトソーシングしている」と浅はかな知識を持っていたばかりに、03なのに転送されて、そのような外国のコールセンターにかかったのだろうとなぜか信じてしまいました。
冷静に考えれば、03なのにフリーダイヤルと言っているのがそもそもおかしいのですが。
たどたどしい日本語ですが、『落ち着いてください。あなたのパソコンはウイルスに感染しています。除去するために、私の言う通りにキーボードから入力してください』というようなことを言われました。
『キーボードの一番下の旗のようなボタン(Windowsキー)を押しながら「R」キーを押してください』
これは「ファイル名を指定して実行」のコマンドで、言われたとおりに入力させられると、あるソフトがインストールされてしまいます。
そのソフト(アプリ)が、遠隔操作ソフトなのです。
遠隔操作ソフトをパソコンにインストールさせて、詐欺グループが遠隔操作によりウイルスをチェック・駆除しているように見せかけ、サポート費用として金銭を請求してくるのです。
実際にはウイルスには感染していません。
遠隔操作ソフトをインストールさせ、詐欺グループが好き勝手にPCや周辺機器を操作するのです。
そうなると、我々ユーザーではなす術もなく、言われるがままさらに入力してしまって、個人情報を詐欺グループに教えてしまったりしてしまいます。
ここで詐欺グループは、ウイルス除去などのサポートの名目でお金の要求をしてきますが、遠隔操作されてしまった自分のPCは、もう自分ではPCを元に戻せないと信じ込み、支払いするしかないと思ってしまい、詐欺にひっかかってしまうのです。
「マイクロソフトセキュリティアラーム」各段階での対処方法
対処① PCから警告音と女性の声のアナウンスが流れ続けていて消せないとき
以下の手順で操作を行ってください。
- 「タスクマネージャー」というWindows標準ツールを利用して終了させます。Windows 10なら以下のようになります。
-
- [Ctrl]+[Alt]+[Delete]キーを押す
- 全体が青い画面に切り替わるので[タスクマネージャー]をクリック
- 元のデスクトップ画面に戻り、タスクマネージャーが起動して、そのウィンドウが表示される
- 現在起動中のアプリ一覧が表示されるので、ブラウザを選び[タスクの終了]をクリック
- 上記操作がわからない場合は、PCの電源ボタンを長押しするなどして、強制的にパソコンの電源を切る。
対処② 表示された電話番号に電話をしてしまった
パソコンの電源を切らずに、記載されている電話番号に電話をしてしまったなら、電話口に出たサポートを名乗る詐欺グループの人物と話してしまっている状態でしょう。
ほとんどの場合、片言の日本語を話す外国人です。
私の場合は、インドやスリランカなどの南アジア人らしい訛りのある日本語でした。
この段階で話しているときに怪しいと気づいた状態であれば、すぐに電話を切ればよいです。そしてパソコンを強制終了させます。
携帯電話で電話をしてしまっていると思いますので、詐欺グループに自分の携帯電話の番号が知られてしまっています。
そのため詐欺グループが「非通知設定」で電話をかけなおしてくることがありますが、無視し続けて、その電話に出ないでください。
「非通知設定」と表示される電話は、もちろん絶対にその詐欺グループからとは限りませんが、その後もそのような電話に出ることはやめましょう。
万が一、電話に出てしまって、片言の日本語のオペレーターを名乗る者からであった場合は、そこですぐに電話を切ります。
数日間は不安になるかもしれませんが、ここまでであれば大丈夫ですので、携帯電話の番号を知られたからといって不安になりすぎないようにしてください。
対処③ 電話で指示されたとおりにキーボードから入力してしまい、遠隔操作アプリがダウンロードされてしまった
電話口のサポートという詐欺グループの言葉に誘導されて、言われるがままキーボードから入力してしまったら、どうしたら良いのでしょうか?
私は『キーボードの一番下の旗のようなボタン(Windowsキー)を押しながら「R」キーを押してください』と言われ、そのとおりに入力してしまいました。
これは「ファイル名を指定して実行」のコマンドで、「遠隔操作ソフト」がインストールされてしまいます。
そのあとに詐欺に気づいた場合は、もちろんすぐに電話を切ります。
そしてこの「遠隔操作ソフト」をアンインストールします。
一度パソコンの電源を切ると、その時点でこの「遠隔操作ソフト」が消える、一時的なソフトである場合もありますので、再起動したときにすでにない場合もあります。
私の場合は、PCを再起動した時点で、この遠隔操作ソフトはアンインストールされていました。
いずれにしても、操作がわからない場合は、この時点でもすぐにパソコンの電源を強制的に切ってください。
その後、詳しい人やPCを購入した店舗に相談するなど、専門家に相談してください。
対処④ 表示されたサポート金額を支払ってしまった
お金を払ってしまった後に、詐欺と気づいた場合の対処法を説明します。
被害額が発生していますので、ますばすぐに警察に連絡してください。
警察は、このような「サポート詐欺」被害の実例を多く知っています。
なのでどのような支払いをしたかによって、あなたに適した対処法やサポート先などを教えてくれる場合が多いです。
警察に相談すれば、金銭が取り戻せるというわけではありません。ですが、詐欺被害の実害が出ているのは事実なので、今後の詐欺行為を防ぐためにも、また自分の詐欺被害をきちんと証明するためにも、支払った事実を確認できるものを準備して警察に相談してください。
詐欺グループが指定する支払い方法は、プリペイドカードや電子マネー、クレジットカード等です。
支払ってしまった場合の対処法を支払い方法ごとに説明します。
App Store & iTunesカードを購入して№を教えてしまった
私の場合は、appleのApp Store & iTunesカード(青色のappleのプリペイドカード)で支払うように言われました。
遠隔操作されている自分のPC画面上に、iTunesカードの画像を見せられ、これと同じもので50,000円分1枚と25,000円分1枚で、合計75,000円の支払いを要求されました。
コンビニで購入してくるようにと言われ、しかも「赤いカード」ではなく「青いカード」のほうだとまで指定されました。
付け加えますと「コンビニの店員から、なんのために購入するのか」と聞かれた場合は「個人でアプリを買うためです」と返答するようにとまで言われました。
最近はコンビニの店員が、詐欺の支払いのためのカード購入なのではないかと気づくことが多いので、詐欺に気づかれないようにするためにここまで巧妙に言ってくるわけです。
私がコンビニに行ったときの店員は外国人でしたので、購入理由を聞かれませんでした。
もし聞いてもらっていて店員さんが教えてくれたなら、プリペイドカードを購入しないで済んだのかもしれません。。。
appleのApp Store & iTunesカードを購入してきた私は、詐欺グループに「カード裏面のシールをはがしてナンバーを出せ。プリンターがあればそこにカード裏面のナンバーがわかるように置け、レシートも横に並べて置くように」と言われました。
iTunesカード裏面の小さなシールを剥がすと、xで始まる 16 桁のコードが表れます。
プリンターのスキャン画面にカード裏面とレシートを置くと、遠隔操作でスキャンされてしまいました。
以下がそのスキャンされた実際の画像です。
すぐにそのコード(ナンバー)で詐欺グループのIDにチャージされてしまいました。
このあとすぐに、このiTunesカードは使用できなかったからと、もう一度、別のカードでの支払いを求められたときに、やっと私はおかしいと気づき詐欺だと思いました。。。
詐欺グループの外国人の女は「iTunesカードは、appleのセンターがコロナで閉鎖中で確認が取れず支払いができなかった。この金額分は明日以降に現金書留で返金するから、別のGoogle play カードを購入してください」と言いました。
さすがに無知な私でも、こんな理由はあり得ないので、やっと詐欺に気づいたというわけです。
以下にApp Store & iTunesカードの裏面のコード(ナンバー)を教えてしまった方へのサポートの電話窓口を記載しておきます。
Appleサポートの電話番号:0120-277-535
午前9:00~午後9:00
私は上記の番号に電話をしましたが、土曜日だったため、メールでの問い合わせしか受け付けていませんでした。
そこでメールで詐欺に遭った経緯を説明し、購入したカードの裏面やレシートをスキャンしたPDFを添付しておきました。
その翌日にappleサポートセンターからの返信で、「詐欺にあったということなので緊急で日曜日でも電話対応してくれる」とのことで、電話でもう一度事情を詳しく説明し、購入したカードが私のモノである証明ができたため、詐欺グループのIDへのチャージを取り消していただき、私のカードに戻るよう手続きをしてもらいました。
こうして私は、何時間もかかり、やっとのことで自分のIDにチャージとして75,000円分を取り戻すことができたのです。
Google play ギフトカードを購入して№を教えてしまった
次に、Google play ギフトカードを購入して、裏面の銀色のスクラッチ部分を削り、16桁のコードを教えて支払ってしまった場合について説明します。
コンビニでGoogle play カードを購入し、支払ってしまう流れはappleのApp Store & iTunesカードと同じです。
金額分をGoogle play カードで買うように言われるだけの違いです。
また、プリンターを持っていない人であれば、遠隔操作でパソコンのカメラ機能を使われ、パソコンの画面に向かってプリペイドカード裏面を提示してコード(ナンバー)を見せるように言われたり、自分の携帯電話で画像を撮って送るように言われます。
以下にGoogle play ギフトカードの裏面のコード(ナンバー)を教えてしまった方のサポート窓口を記載しておきます。
ギフトカード詐欺に遭った場合の対処法 – Google Play ヘルプ
電話番号記載がないので、まずはGoogleヘルプセンターのホームページから連絡してください。
Amazonギフト券など、その他の方法で支払ってしまった
こちらも同様に、カードタイプか商品券タイプのAmazonギフト券を店頭で購入させます。
そのギフト券の裏面のギフト券番号を教えてしまうと、その番号で詐欺グループのアカウントへ金額がチャージされてしまうというものです。
プリンターでのスキャンまたはパソコンのカメラ機能、または携帯電話で画像を撮らせるなど、番号を知らせるようにといろいろな方法で脅してくるのは、ほかのプリペイドカードと同様です。
以下にAmazonギフト券のギフト券番号を教えてしまった場合のサポート先について記載します。
Amazon.co.jp: ギフト券 不正・詐欺に関して: ギフト券
ほかのプリペイド式のカードや商品券を購入させられ、その番号で払わされる場合があります。
対処⑤ プリペイドカードをハサミで切ってしまった
各社のプリペイドカードのコード(ナンバー)を詐欺グループに教えてしまうことで、そのコードを読み取られ、詐欺グループの持つアカウントやIDに金額がチャージされてしまう仕組みです。
なのでプリペイドカードそのものは、切ろうが切らなかろうが、この時点ではすでに「使用済み」になってしまっています。
ですが詐欺グループは実に巧妙なので「使い終わったのでカードにはさみを入れて切ってください」と言ってきます。
カードを切ったと確認すると「実はそのカードで支払いができなかったので、別のカードを購入してください」というのです。
私はここですでに怪しいと気がつきましたので、もちろんハサミで切ったりしませんでした。
「このカードでは支払いができなった」「ナンバーが間違っている」などと理由をつけて、後で現金書留で返金するからと、別のプリペイドカードを何度も購入させられ、失う金額が相当な高額になった被害者もいます。
なぜカードを切るように言うのか?
それは、被害者が後で詐欺に気がついたとしても、もうカードをはさみで切ってしまっていて使えないからどうしようもない、とあきらめてしまうのを狙っているからです。
ですが、よく考えてみてください。
コード(ナンバー)を教えただけで詐欺グループが金額分をチャージできたということは、その逆も可能で、コードさえわかっていれば取り戻せるということです。
カードを2つか4つ程度にカットしてしまったとしても、裏面のコード部分は、つなぎ合わせれば読み取れます。
裏面のコードが判別できるのなら、カード自体がカットされていようといなかろうと問題ありません。
各社のサポートセンターにすぐに問合わせをしましょう。
対処⑥ 住所・氏名・電話番号を教えてしまった
プリペイドカードが使えなかったので現金書留でお金を返金するなどと言われ、住所や名前を教えるように言われることがあります。
もし住所・氏名を入力して教えてしまったとしても、だからと言って詐欺グループが自宅に来ることはありません。
詐欺の内容の郵便物が来ないとも限りませんが、「サポート詐欺」の場合は、インターネットを利用して顔が見えない詐欺なので、わざわざ紙として何かを残したり、自宅に来るなどといった捕まりやすいことはしにくいと考えられます。
警察に届けておけば、過度に気にしないようにしましょう。
もちろん、戸締り、出入り時に周囲に不審者がいるか注意する、といった通常に気をつけるべきことは常に注意するのは当然です。
身に覚えのない請求書が届いた場合は無視しておきましょう。
対処⑦ 自分の顔をカメラ機能で見られてしまった
パソコンは、遠隔操作ソフトを利用して自由に操作されてしまいます。
なかにはカメラ機能を使われて、パソコンの前にいる自分の姿をカメラで写されてしまう場合があります。
これは、詐欺グループが、被害者がどれくらいの年齢かを見極めるために行う場合もありますし、被害者に「顔を詐欺グループに見られてしまった」と思わせて恐怖を与えるためにやるということもあります。
住所や名前を教えてしまったうえに自分の顔を見られるというのは、とても怖いと思います。
とくに女性であれば大変ショックだと思います。
もちろん、このようなことがあればそれも必ず警察に伝えておくことです。
しかしながら、それ以上どうしようもありません。
夜の一人歩きなど、外出時に常に身の安全を意識するのは常識として行動し、それ以上は気にしないようにとしか言いようがありません。
詐欺グループは、インターネットを使って簡単に金銭が得られる詐欺をしているので、わざわざもっと重大な犯罪になるような行為をするために自宅まで来るとは考えられません。
「サポート詐欺」の詐欺グループは外国人グループであることが多いので、もし見知らぬ外国人や不審者がいて気になるという場合には、すぐに警察に通報してください。
対処⑧ クレジットカードやデビットカードの番号を教えてしまった
支払いは、プリペイド式のカードで払うように要求されることがほとんどです。
が、もしクレジットカードやデビットカードの番号を教えろと言われて教えてしまった場合は、すぐにクレジットカード会社に連絡して、盗難紛失されたための利用停止と同じように、カードを使用できなくなるように手続きしてください。
放置してしまうと、詐欺グループにサポート費用として請求された額以上の高額な被害に遭ってしまいかねません。
クレジットカードやデビットカードをすぐに利用できないようにし、カード再発行手続きをしてください。
対処⑨ その他 キャッシュレスの電子決済など
スマートフォンのキャッシュレス決済アプリで電子マネーを送るなどの支払い方は、送り先として相手側(詐欺グループ)がわかってしまうので、あまりないとは思います。
しかし、数日間など短期間だけのアカウント利用を繰り返して詐欺を行うこともあります。
キャッシュレス決済で詐欺グループに残高を送金して支払ってしまった場合は、サポートセンターに問い合わせてください。
どこへいついくら送ったのか履歴などを残しておいてください。
警察へ連絡する
被害状況を警察署に連絡する
どの会社のプリペイドカードであっても、コード(ナンバー)などを教えてしまって金額分を支払ってしまった場合は、最寄りの警察署に相談することは必ず行ってください。
もしプリペイドカードの裏面のコード(ナンバー)を教えてしまって払った形になってしまっていたとしても、警察にすぐに通報し、各社のサポートセンターにすぐに連絡して対応してもらえた場合は、チャージとして取り戻せる可能性が高いのです。
警察は多くの「サポート詐欺」事例を知っているので、どうすればよいか、どこへ連絡すればよいかなどを教えてくれます。
あきらめないですぐに対処してください。
警察の指示に従い、状況によって被害届を出す
警察署に行って相談し対応してもらったとしても、「被害届」を出すか相談だけで終わるかは、被害者の意志です。
ただ被害額が大きいとか、影響が大きい、と言った場合には、警察署のほうから「被害届」を出すように促されることもあります。
しっかりと警察に状況説明し、警察の指示に従って「被害届」を出しましょう。
PCのリカバリ、必要であれば各種のパスワード変更などを行う
個人情報の自己防衛のためにやっておくこと
遠隔操作ソフトをインストールしてしまっている場合、パソコン内の個人情報やデータ漏洩リスクがあることも否定できません。
全てを緊急にということではありませんが、適宜、各種アカウントのID・パスワードの変更、PCのリカバリなどをするようにしてください。
「サポート詐欺」は今後の教訓にするが、不安は忘れよう
【サポート詐欺】被害者を増やさないためにできること
コロナ感染が広まった2020年から、外出自粛で自宅にいることが増え、テレワークやネットショッピングの需要から、今まで以上に多くの方が多くの時間をPCでインターネットを利用する機会が増えました。
コロナがなかなか収束しない現在は、世界中で自宅にいることが奨励され、なるべくネットショッピングで買い物をしましょうと呼びかけられる時代です。
インターネットを介して電子決済の方法が増え、また実店舗でも現金支払いではなくキャッシュレス決済の方法が多岐化しています。チャージしておいたり、クレジットカードと紐づいていて便利です。
apple iTunesカードやGoogle play カード、Amazonギフト券などは、インターネットを利用して、離れている相手にギフトとして贈ることもできるアイテムとして重宝されています。
ですが、離れたところにいる人、顔の見えない相手と金銭授受ができる方法が増えれば増えるほど、便利さを悪用した悪質な詐欺行為をはたらく者も出てきて、その手法も多岐に渡っていきます。
今や誰もが利用するインターネットで、クリック一つで詐欺に遭ってしまう恐れがあることを、多くの方に周知してほしいと思います。
もし私が、このような警告音がPCから鳴り出してウイルス除去サポートを謳った「サポート詐欺」というものがあると少しでも知っていたなら、大音量の警告に焦ることなく冷静に対処できたのに、と後悔しています。
無知だからこそ警戒心も持てなかったのです。
このブログを読まれた方は、どうかこのような詐欺があることを忘れないでいてほしいと思います。
そして、ご家族や友人知人のかた一人でも多くの方に、このブログの内容を周知していただけたら、詐欺被害に遭われる方を減らせます。
詐欺に遭ってしまった私は「あのときああしていれば、ああしなければよかった・・・」と深く落ち込みました。
個人情報を知られてしまった不安な気持ちは今でも消えません。
だからこその切実な願いです。
1人でも多くの方に「サポート詐欺」のことをお知らせいただきたく思います。
このブログで、「サポート詐欺」を未然に防ぐお役に立てるなら、私が被害に遭ったことが今後の教訓にできます。
どうかよろしくお願いします。