毎日の人間関係に疲れている方へ
ここにたどり着いたあなたは、今、辛いでしょうか?
苦しい日々に悩んでいるのでしょうか?
持って行き場のない苦しみや悲しみ、不安や恐れと必死に戦いながら、孤独に感じておられるのかもしれませんね。
これからこの記事を読んでくださることによって、少しでも心が軽くなってもらえたらと思います。
読み終わった時に少しでも不安が軽減され、穏やかになれますように。
他人との関わりを覚える小学生以上になれば、友達、親や兄弟との関係、学校、職場、さまざまな他者との関わりがあるので、うまくいかないことが出てきて、悩みが生じてきます。
ある程度の年齢以上になると、悲しいことに、その悩みや苦しみに耐えきれずに心の病に苦しんだり、自殺という手段を選んでしまう人さえ出てきてしまうのです。
私のこれまでの人生で、数人の同級生や知人を自殺で失いました。
うつ状態の友人知人や元同僚など、それこそ何十人も知っています。
私も職場の人間関係と責任のプレッシャーに苦しんで、心療内科を受診したこともあります。
なんとか治ったという人、通院や薬を服用し続けている人、自宅にずっといていわゆる「ひきこもり」の人、休職中の知人、休んだり復活したりを繰り返しながら生活している人・・・それこそ現代人の何割に当たるのかと思うほど多いです。
私は心理学に精通しているわけでも、精神科医でもない、ごく普通の一般人ですから、対処方法とか、これをすれば治るなんて言えません。
ただ、これから私が話すのは、毎日の嫌な人間関係に、落ち込んだり腹が立ったりイライラしたりクヨクヨしてしまう私たちが、ちょっとでも心が癒され、落ち着けるような実践方法です。
周囲を気にして良い人を演じ続けたり、抑圧されても我慢ばかり強いられていると、知らず知らずのうちに精神がむしばまれていきます。
そんな状態になる前に、日々少しでも、自分の心が穏やかになれるなら、癒されるなら、どれほど楽になれるでしょう。
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私も実践し心が軽くなりました。
ほんのちょっとでも、あなたの助けになればと思います。
「ゲシュタルトの祈り」とは?
「アドラー心理学」のアドラーの教えを説いたベストセラー『嫌われる勇気』
心理学に「アドラー心理学」というものがありますが、世界的に有名ですからご存知の方は多いでしょう。
アドラーの名を超有名にした本が『嫌われる勇気』でしょう。
アドラー心理学の第一人者である岸見一郎氏と古賀史健氏の共著です。
2013年12月に初版されたこの本は、2020年の現在200万部を突破したと言われています。
興味のある方は、この本をまずは読まれることをおすすめします。
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アドラーの教えをもとにつくられた「ゲシュタルトの祈り」
「ゲシュタルト療法」とはユダヤ人の精神科医フレデリック・パールズとその妻のローラにより、アドラー心理学を基にはじめられた心理療法とのことです。
そして、その「ゲシュタルト療法」のなかで、パールズがよく提唱していた詩が「ゲシュタルトの祈り」です。
これはもとはドイツ語ですから、日本語訳は、訳し方でそれぞれ多少違って書かれています。
私がいちばん好きな訳をご紹介します。
そして、私がどのようにそれを用いているかもお伝えします。
「ゲシュタルトの祈り」 日本語訳
この日本語訳は、いくつかの訳のなかで一番シンプルで、ストレートな言い方です。
それゆえに、悩みがそれぞれで置かれた立場が異なっていても、どのような場面にも当てはめることができます。
つまり「あなた」の部分は、会社の嫌な上司や先輩社員、気の合わない同僚や、形だけのママ友、意見を押し付けてくる親、振られた元カレや元カノ、価値観の合わない夫や妻、言うことを聞いてくれない息子や娘、口うるさくて噂好きの近所の人・・・だれを当てはめても、この詩がピッタリ合うのです。
私がいちばん好きな部分は「私は、あなたの期待に応えるために生きているわけではない」です。
このセリフを口にすると、心がスーッとします。
もう一度声に出して言いましょう!
「私は、あなたの期待に応えるために生きているわけではない」
「ゲシュタルトの祈り」の使い方
私は、この「ゲシュタルトの祈り」をWordで書き、A4用紙にプリントアウトしました。
さらに上記の画像のようにスマホで撮って保存してあります。
プリントアウトした「ゲシュタルトの祈り」
まず、自宅のトイレの壁に1枚貼っておきます。
一日に数回使う場所なので、何回も目にします。
とくに家族や近所などの人間関係で嫌な気分になっていたり、会社で嫌な気持ちになったことを引きづってしまい落ち込み気味になりそうなときは、じっくりと読み、声に出して詩を朗読します。
そして「私は私 あなたはあなた~」と鼻歌を歌う感覚で、何度も繰り返して言い続けます。
気分が落ち着き、ちょっと上向きになるまでわざと鼻歌のように「わたしはわたし~ あなたはあなた~」と口ずさんでいると、悩んでいたことがバカらしくなってきます。
最後にひとこと、こう言います。
「ま、いっか」
「まあ、いいか」は心理学的にも最強の言葉だと、私は思います。
スマホに入れた「ゲシュタルトの祈り」の画像
これは、なんといっても職場などの外出先で有効です。
さすがにオフィスなどに貼っておくことは出来ないですから、自分のスマホの中に入れておくわけです。
通勤電車の中でも、職場のお昼休みでも、ほぼいつでもどこでも、人間関係で嫌な気持ちになったときに、自分のスマホで「ゲシュタルトの祈り」の画像を見つめるのです。
声に出せないときは、心のなかでつぶやきます。
とくに職場では「私は、あなたの期待に応えるために生きているわけではない!」と強く強く心の中でつぶやきましょう。
会社の上司に認められなかったとしても、職場の同僚に意地悪な言い方をされたとしても、嫌味を言われたとしても、その人のために生きてはいませんから、さっさと忘れましょう。
「ゲシュタルトの祈り」で相手も見ましょう
私は私のことをする
あなたはあなたのことをする
私は、あなたの期待に応えるために生きているわけではない
そしてあなたも、私の期待に応えるために生きているわけでなない
私は私 あなたはあなた
もしも偶然、私たちの心が触れ合うならば、それは素敵なことだ
もし触れ合えないとしても、それは仕方のないことだ
この詩でおわかりのように、自分は自分だと言うのと同時に、相手にも「あなたはあなただ」と言っていますよね。
だから、私が私のことをするのと同じように、相手だってその人が思うようにやっていいと理解する必要があります。
それは、相手の言うこと・することを理解して受け入れろというのでなく、相手もあなたと同じように、自分のために生きているのだから、それでいいのだと思うしかないということです。
つまり、自分をわかってもらおう、相手をわかってあげないといけない、などとことさらに思うと苦しくなるのだから、そんなものなのだと少し突き放したほうが気持ちが楽になるということです。
「仕方がない」というのは、あきらめと捉えられがちですが、そうではなく「そのままでいい」という感覚のほうが、相手に依存することもなく、自分が穏やかでいられると思うのです。
「ゲシュタルトの祈り」から私が学んだ言葉、それは以下の三つです。
まあ、いいか。
しかたない、このままでもいいか。
なんとかなる。
それは、逃げでも投げやりでもなくて、自分の今の状態、今のままの私でもありのままでいいんだと、根底で自分を愛してあげられることだと思うのです。
周囲の人や目の前の相手に良く思われなくたっていいんです。
100人いたら100人全員に好かれる人なんてこの世にはいません。
その目の前にいる人が、たまたま、あなたとは合わなかっただけのことで、あなたを受け入れ、あなたのことを好きだと感じてくれる人は、必ずいるのです。
もし「誰も自分を愛してくれない、わかってくれない」と辛く思う時があっても、自分だけは自分を、誰よりも誰よりもそれでも愛おしいと思ってあげましょうね。
こんな自分でも愛おしいよ・・・と思えたら、その次には、そのあなたを受け入れてくれる人、仲間が必ず現れます。
よま